年収、上げたいですよね?僕も上げたいです!
僕自身、人材業界に勤めていて、転職希望の方の話を聞く機会も多いです。その中で、転職するだけで当然のように年収アップ出来ると思っている人がたまにいます。
アフィリエイト記事やエージェントのブログで良い話ばかり書いてあるものを鵜呑みにしているのであれば仕方ないのですが、年収上げるの、そんなに甘くないです!
じゃあどうすれば年収は上げられるのか?
それに対する答えのひとつが、こちらの本です。
人事の超プロが本音で明かすアフターコロナの年収基準
アフターコロナって書いてありますが、あんまりコロナは関係ないです。コロナ以降リモートワークが進み、会社の評価が社員の頑張りから、より結果主義になっていくというニュアンスです。
著者の西尾太氏は早稲田大学政経学部そ卒業し、事業会社の労務部門、リクルート人材総合サービス部門を経て、カルチュア・コンビニエンス・クラブにて人事部長、クリーク・アンド・リバー社にて人事・総務部長を歴任した上で、現在は人事コンサル会社の代表を務めています。とても輝かしい経歴ですね…。しかしこの人もリクルート出身。
本の内容は、日本でも広まりつつある「ジョブ型(職務主義)=役割で給与が決まる」の考えで年収基準を語っています。年収は業界、会社の給与水準や職種によって大きく変動しますが、あくまでこの本では「職務=役割」に焦点をあてています。
新人、メンバー、主任、課長、部長、役員とそれぞれに求められるジョブ(役割)と、それを遂行するために求められるスキルがあります。新人が求められる、身に付けるべきスキルは何なのか?メンバークラスになるにはどのようなスキルが必要になるのか、そういったステップアップが具体的に記載されています。
この本を読み、自分の年収とスキルを照らし合わせて、自分が貰っている年収は適正なのか、そしてその年収をさらに上げていくためには何が必要なのか。考えることで、これからすべき行動が見えてくると思います。
本から得た情報から、具体的なアクションに落とし込んでみます。
チーフ・主任クラスは大体400~500万円が年収基準になります。仕事を自己完結できる、主体的に動いて改善出来る、3名程度のチームのリーダーになれる、といったものがこのクラスに求められる仕事レベルです。
ここから次の課長クラスのステップに上がれば、年収は600~800万円程度が見込めます。一方、給与水準の高い会社であれば、チーフ・主任クラスでも600~700万円程度の年収を得ることが可能です。
主任クラスの500万円の人間が年収を挙げたいと思ったら、選択肢はふたつ。ひとつは、今の会社で課長を目指すこと。もうひとつは、給与水準が高い会社に転職することです。このように基準を知ることで、年収アップに向けて何をすべきかが見えてきます。
ちなみに、主任クラスの仕事レベルをこなしていながらも、年収が400万円満たない場合は、「年収基準より低い」ことになるため、転職によって年収アップとなる可能性が高いです。
そんな感じで、ひとつの指標として、今後のキャリアに生かして行ける本だと思います。
■参考記事
【働く人は一読の価値あり】「転職と副業のかけ算 生涯年収を最大化する生き方」
転職エージェントを使うための初級本「年収が上がる転職 下がる転職」
【「大全」てゲーム攻略本みたいだよね】「転職大全 キャリアと年収を確実に上げる戦略バイブル」
それじゃまた