2021年7月7日~8月1日まで行われた、お笑いコンビ「シソンヌ」の単独ライブ「シソンヌライブ[dix]」を観に行ってきました。
前回ライブの感想はこちら。
前回はライブ配信視聴でしたが、今回は本多劇場に足を運びました。客席は満席。さすがです。シソンヌの単独ライブで会場に行ったのは前々回ぶりなのですが、なんだか若い女性が多い印象でした。
ライブは…良かった。当たり前のことを言いました。当然のように良かった。当然のように面白かった。
チケット代が前回は一人1万円でしたが今回は9千円でした。公演数が多い分安くできたのでしょうか。
公演も終了したので、本編のコント内容について感想を書いていきます。(ネタタイトルは僕が仮で付けたものです)
葬儀屋
葬儀屋オーナーの長谷川さんと、新人で仕事出来ないのに新しいことやろうとするじろうさん。
「葬儀屋でポイントカードを発行する」ボケはベタっちゃベタですが、じろうさんの「そういうことやっちゃいそうな新人」の演技とそこからさらに展開するボケに引き込まれていきました。
実はアプリを作ろうとしていて決済音が「南無南無」なのは最高にふざけてますね。
オチも良かった。
工事現場
工事現場で交通整理をする長谷川さんと、じろうさん演じる高校生の野村くん。
野村くんは前々回の単独ライブぶりの登場です。
参考:
シソンヌ、自作コントを解説「シティボーイズさんみたいな知性はまだ出せてない」<ライブDVD[huit]発売記念インタビュー・前編>(4/6) | WEBザテレビジョン
参考リンクにテレビプロデューサー佐久間さんのコメントで「社会にうまく適応できない人を、いつもうまくネタにしてるよね」とあって、本当にその通りだなと。
野村くんの危うさと面倒くささと人間臭さなどなど…それらすべて笑いで包んでコントにしてる感じです。
ただ世の中がこういう「平均から外れた人」を揶揄するネタに敏感になってるのが気になってしまいました。このネタ今後大丈夫かな、と。何年後何十年後に掘り返されて批判されたりしないかなと。
居酒屋
居酒屋でアルバイト中の二人。後輩の長谷川さんと先輩のじろうさん。
面倒くさい先輩要素を元気玉みたいに集めて人の形にしました、みたいなじろうさん。長谷川さんの流すツッコミが決まってました。
株主総会
社長の長谷川さんと、初の女性取締役となるじろうさん。ジェンダー的なテーマがありそうでそうでもない。観る人が観ちゃったら怒るんじゃないかな。
じろうさんはフェミ感強めの女性演じたら天下一品。
キノコ(ラストコント)
これ本当のタイトルなんなんだろ。
舞台は病院で、食糧危機を救うためにあらゆる未知のキノコを食べようとするじろうさんと、それを記録する長谷川さん。いや、説明書いても意味わからんな!
過去2回、ラストコントは死をにおわせる内容でしたが、今回はついに人が死にます。
前回前々回と死を匂わす内容だったので、今回はもしかしたら死ぬのかなと思っていたら当たりました。
キノコを食べ進めるじろうさんの感情と体調の変化が最高でした。心電図の演出がタイミング含め素晴らしかった。
ただやっぱり、死を笑いにするのはとても難しいなと感じました。大ネタバレしちゃうと、オチでじろうさんは死んでしまうのですが、そこまで大きい笑いにはなりませんでした(僕が観覧した回は)。別のオチの方が笑いはもっとあったと思います。でも死ぬオチにしたいという二人の想いがあってのことだったんでしょう。
感想は以上です。あっという間の90分でした。次回「onze」 は2022年8月31日~9月11日公演予定。観に行くっきゃない!
それじゃまた