2020年10月21日~11月1日に行われた、お笑いコンビ「シソンヌ」の単独ライブ「シソンヌライブ[neuf]」を観ました。
前回ライブの感想はこちら。
シソンヌはお笑い好きはみんな好きなんじゃないかっていうくらいのコント職人。最近は有吉の壁がレギュラー化してテレビで観る機会が増えて嬉しいですね。
今回は感染拡大防止のために入場制限がかかったため、(おそらく)シソンヌ初のライブ配信も行われました。
劇場のチケットが1万円のところ、配信だと1,000円、カメラが複数台ありスイッチングできるタイプの配信だと3,000円。配信が超お値打ち価格になっておりました。
僕は最終公演のライブ配信(1,000円)を視聴しました。安い!
今回、配信だとネット環境が重要だなと感じました。僕は仕事でギガ消費しすぎてるよわよわwifiなので、しばらく視聴を続けると映像と音がずれてきてしまいました。完全に僕の通信環境の問題です。
これからのDX化時代、通信環境はQOLを高めるにあたって最重要項目になってくるかもしれません。
そして、ライブの中身について。当たり前すぎて申し訳ないですが、いや~面白かった。
もうコントの登場人物の「本当にいそう感」が凄くて、フリボケツッコミの流れを超えた所で面白い。天才ですわ。漂う雰囲気というか、「面白味」ってすごく大事だなって改めて思いました。
ライブの各ネタについても感想書いていきます。ネタタイトルは僕が勝手につけた仮称です。(センスがないのは勘弁よ!)
不安ナイト(OPコント)
不安をぶちまけて踊っちゃおうというクラブイベントが舞台。
じろうさん演じる観客の女性が不安に対して適切なアドバイスをしていきます。なんかそういう女性の常連客いそうだなって感じました。
コントの中で不安を聴く流れがあるのですが、コロナ関連の不安が3個あったことが印象的に残る。コロナ禍でじろうさんも思うところあって作ったネタなのかなと勝手に想像しました。
・印象に残ったワード
「クラブから音楽を奪わないで」
社宅劇場
工場の社宅に住む先輩後輩のドタバタを描くコント。フリで約7分使う贅沢使用。
「鍵が壊れてるから防犯のために誰かが居るようなふりをしている」ところからどんどんドラマが荒唐無稽な方向に進んでいくストーリーが最高ですね。
どんどんなしなしな方向に進んでいくのに、ちゃんとお客さんに着いてこさせるのは技術なんでしょうか。
スパイ
じろうさん演じる女スパイと警察の長谷川さん。恋仲になった二人は警察とスパイだったな設定。ほぼ説明なしで伝わる設定は良いコントの鉄則といってよいかも。
女スパイの極端な巨乳とクセのある前傾姿勢や走り去り方が常に面白味を出してます。
ロールキャベツ専門店
前作「huit」にも登場した前回も洋食屋さんの女性が再登場。キャラが良いよな~。
後半は自由度難くてアドリブも多かったんじゃないかな。初日と最終日ではかなり内容変わってそう。
・印象に残ったワード
「それってどうなのかなぁ?」
「ホントに~?」
喫茶店の老人(ラストコント)
喫茶店で老人二人がどっちが先に死ぬかすったもんだするコント。
同世代はみんな死んでしまって、もうこの二人しか残っていない。残されるのは寂しいから俺が先に死ぬとそれぞれが主張します。でも最後は長谷川さんが「まだ死にたくねぇ」って言うんですよね。笑い以外の感情も揺さぶられるネタです。
老人二人のコントってなかなか観ないですよね。あったとしてもビーグル38さんみたいな、老人であることをボケにするタイプくらいか。地で老人二人をやって、面白いコントになるのって稀なんじゃないでしょうか。
そういえば前作のラストコントも死を扱う内容だったんですよ。大学生が同居する70歳の叔父に対して「いつ死ぬの?」と訊きまくるネタでした。
死をテーマに笑いを作って…。じろうさん、その内ソクラテス並の哲学者になるかもしれません。
ライブの感想は以上です。
次回の公演も来年2021年7月スタートが決まっているようです。次回も配信あってくれ!
それじゃまた