2019年9月21日、キングオブコント2019が放送されました。
優勝は「どぶろっく」。
どぶろっくが所属する浅井企画でキングが出たのはM-1、R-1も含めて初なのだとか。おめでとうございます。
僕自身はリアルタイムでは観られず、後で観ました。その間ツイッターは控えていたのですが、Googleを開いたら検索ワードでネタバレされました。
今の世の中、情報から逃れるのって難しいですね。
キングオブコントがどんな大会でどんなルールかは省略して、各組の感想を書いていきます。
1stステージ
1組目:うるとらブギーズ
催眠術。しゃべってる人と一緒にしゃべっちゃう人。
最初被せて話しているとは気付かず、エコーをかける演出なのかと思った。お客さん変なことろで笑ってるなーと思った勘の悪い自分に反省。
タイミングやセリフ覚えが難しそうなコントでした。普通は思いついても練習が大変そうで諦めちゃうんじゃないかな。
うるとらブギーズ、失礼ながら初見でした。吉本所属、東京養成所の10期生。同期はオリエンタルラジオ、トレンディエンジェル、はんにゃ、フルーツポンチ等。若くして売れっ子になったコンビが多い代ですね。
三四郎、アルピー酒井さんも同期になるのかな?前回、前々回は準決勝どまりだったが今年決勝で2位。
・印象に残った審査員コメント
松本さん「トップらしくないトップ」
2組目:ネルソンズ
野球部。
「言うなよ」って釘刺されたのに言っちゃうポンコツ和田まんじゅうさん。トリオならではの展開で動きもあって楽しかった。和田さんが急に切れ出したときの動き、面白かったー。
和田まんじゅうさんのキャラ。極端なんだけどどこかにいそうに感じられる。
点数は6位タイ(最下位)。設楽さんは1組目のうるとらブギーズと点数変わらずなのですが、他4人が大きく点数を下げてこの結果に。面白かったけど1組目と比べて粗くみえちゃったのかな。
3組目:空気階段
タクシー。個性的な運転手とお客さんとの掛け合い。
単純なボケとツッコミではなく、運転手役もぐらさんのキャラクターを楽しむネタ。
点数は9位タイ(最下位)。他の組と比べて笑いが止んでる時間が長かったのが点数に響いたかなー。
水川かたまりさん、インテリっぽくて顔も整ってるからお笑い好き女子からモテそうだなー。と思ったら中退してるけど慶應義塾大学に在学してたんですね。
4組目:ビスケットブラザーズ
出会うふたり。記憶がない二人が出会って、思い出す。
説明しずらいネタです。説明しずらいけど面白いってのは良いネタです。「全て思い出した」で雰囲気が変わる展開面白い。
新海誠的ボーイミーツガールの世界観。影響受けてるだろうし、新海誠作品観てる人も多いだろうから観やすかったんじゃないかな。
「全て思い出した」からの、交互に言い合うくだり、笑わせ所見つけたな~。これがないと笑い所が少なくて決勝では出来ないですよね。 オチもハッピーエンドで良かった。
あとビスケットブラザーズ、失礼ながら初見でした。
吉本所属。NSC大阪校 33期生で2010年結成。コロコロチキチキペッパーズが同期。
2018年のABCお笑いグランプリで決勝進出。あれ?じゃあ観ててもおかしくないのに…?
ここまで4組、急降下で落とすネタ多い印象を持ちました。ネタを終わらせるためのオチというか、もっときれいなオチが観たいなーと思った。
5組目:ジャルジャル
野球部。距離が離れると言語が変わっちゃう。
ジャルジャルっぽいネタ。変な現象が起きて、そのルールを探してく感じとか。ぽいゆえに新鮮さはあまりない。他の組と比べて不利なのにこれだけ面白く出来るのは才能努力のたまものなのかな。
・印象に残った審査員コメント
設楽さん「(こういうネタは)作って考えても、1本にすると小さくまとまっちゃいがち。これをこれだけに(面白く)するのはテクニックがあるから」
6組目:どぶろっく
神様。病いの母親のために薬を探しに森に行く男。ミュージカル風。
母の病気、ミュージカル風、うまい歌、という下ネタから程遠い雰囲気から一転、「イチモツ」にテーマが移るギャップの笑い。「良い声で下ネタを言う」っていう基本はこれまでのネタと変わらないんだけど、それを応用してストーリーのあるコントにしてる。キングオブコント用に作ったんでしょうか。
下ネタであり下品なんだけど、気持ち悪くなく出来るのはどぶろっくの強いところ。
・印象に残った審査員コメント
まっちゃん「胃もたれしないテンドン」
7組目:かが屋
喫茶店。プロポーズの待ち合わせ。
何も言わず状況や心情を理解させる演出・表情はかが屋のお家芸ですよね。丁寧に説明されるよりも、自分で理解した方が物語に入っていけて、結果ウケやすくなるので、このスタンスはポリシーというよりテクニックに近いのかもしれません。
1回目より2回目観た時の方が心に来ました。ショーレース向きではないかもしれません。
・印象に残った審査員コメント
設楽さん「決まった時間で蛍の光をかけて、時間軸をわからせるのを説明してないのは高等なテクニック」
8組目:GAG
お笑い芸人の彼女。コンビのネタ。
個人的に一番好き。人間味あふれる設定、ツッコミのワードセンス、好きだなー。
お笑い芸人なのに誠実丁寧でちゃんとした男。男女コンビ。彼氏の前でネタ披露。
もう嫌な予感しかしなかった。この時点で完全に引き込まれていた。
彼氏役福井さんの顔のアップがまた良い味出してた。印象に残るツッコミワードも多かった。
「相方『逆にですね』彼氏『順に、です』」
「全部このパターンなのか!?」
「お笑いって、異常な世界やな」
「市役所じゃ考えられへん」などなど。
彼氏と彼女の心境を考えながら観てたら悲しくてちょっと泣いちゃった。これをお笑いのショーレースでやるってのがまた良いですね。
9組目:ゾフィー
不倫の謝罪会見。腹話術師と人形(ふくちゃん)。
腹話術の人形があることで、絵がずっと面白い。腹話術師の上田さんが人形と同じ顔をするところも毎回良かった。不倫謝罪をネタにしていて、社会風刺的な所もあったかも。近年こういう話題が多いからこそできたネタですね。
人形ふくちゃんの「興奮して立っちゃうヤツはバカだ」というセリフ面白かった。
何度も舞台でやって磨き上げたのかなー。最初から台本にあったのならめちゃくちゃ凄い。
・印象に残った審査員コメント
松本さん「カメラワークに助けられてる部分があるのかな」
10組目:わらふぢなるお
バンジージャンプ。
最終組でわりを食ってた。アクが強いのが続いた中でシンプルすぎたのかも。
・印象に残った審査員コメント
松本さん「色々観すぎちゃったのよ私たち」
1stステージ終了。
3位タイが2組いるという事でファイナル進出組は審査員の多数決で決めることに。
ジャルジャル:設楽さん、日村さん、松本さん
GAG:三村さん、大竹さん
ファイナル進出はジャルジャル。
バナナマンはジャルジャル、さまぁ~ずはGAGに入れるという結果になったのが面白い。
設楽さん以外の4人は自分が付けた点数が高い方に投票しましたが、設楽さんは同じ点数でした。設楽さんの票でファイナル進出者が決まった感じですね。
ファイナルステージ
1組目:ジャルジャル
泥棒。友達になりすまし。
これもジャルジャルらしい。改めて、らしさとウケを両立させ続けるというのは凄いですね。実は空き家だったというホラーオチ。
・印象に残った審査員コメント
三村「暗転のあと福徳にも居てほしかった」
2組目:うるとらブギーズ
サッカー実況。「見逃せない戦い」を見逃しちゃう。
実況と解説の話が盛り上がりすぎて要所を見逃してしまう。実際ないんだけど、なんかすごくありそうな設定。
演技も上手。おしゃべり好きな解説者と相槌上手なアナウンサーというキャラクターがバシッと決まってた。
展開(オチ)がわかったうえでフリの段階で面白くて笑っちゃう、っていう状況が一番良い。
かまいたちのホームルームのネタに近いかもしれません。
1本目より良かった。点数も決勝全体で2番目。
・印象に残った審査員コメント
大竹さん「本当(に居るの)かなって思っちゃった」
3組目:どぶろっく
金の斧。神様がイチモツを授けようとする、ネタのテンドン。
今回は神様役がチェンジしました。江口さんの「だよね」が凄く印象に残った。
ハッピーエンド。テンドンはさすがに点数下がりました。でも1本目のリードを守り切って優勝。
全体的にレベルが高くてどのネタも面白かった!いやー本当に、お笑いって良いものですね~。あと、ショーレースはリアルタイムで観るべき!
それじゃまた
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