こんにちは山本です。
わたくし、不動産投資家になりたい。(博多華丸・大吉の華丸さん風に)
ということで本で勉強してみました。
読んでみました…。
怖いよっ!
特に「やってはいけない不動産投資」の方!恐ろしい世界…!
それぞれについて解説していきます。
やってはいけない不動産投資
この本は不動産投資の方法ではなく、悪徳業者のダマす手口が書かれています。
落とし穴にはまらないようにと思って読んでみました。
記憶に新しいスルガ銀行の不正融資問題やシェアハウス「かぼちゃの馬車」事件についても詳しく書かれています。
業者の銀行口座や所得の改ざん、見てみぬふりの銀行…恐ろしいよ。
読みながら心の中のカイジが「ひどい…!ひどすぎるっ…!こんな話があるかっ…!」と叫んでいました。
業者は不動産買わせたらこっちのもん。銀行も融資したらこっちのもん。割を食うのは当事者だけ。
もちろん、ちゃんとした会社もあると思うのですが、書かれている悪徳業者に当たる可能性があるのなら仲介業者には近づかない方が無難なんじゃと感じてしまいました。
転職支援をしていて「不動産業界は避けたい」とおっしゃる方も多いですが、不正がはびこる実態がネガティブなイメージに繋がっているんですね。
騙されるのはリテラシーの低い人なのかな、と考えがちですがそうでもなく、同社によると医者や一流企業に勤めるエリートサラリーマンも多いそうです。
忙しさ等を理由に自分で十分に調べず、不動産会社の営業の話を鵜呑みにして大きなリスクを背負ってしまう、というのがありがちなパターンのよう。
騙してでも買わせようとする営業は良い話だけしてリスクについては十分な説明をしない。
相手の「長期保証」「今がチャンス」「高利回り」の言葉はまず疑ってかかった方が良いでしょう。
まずはアパート一棟、買いなさい!
じゃあどんな不動産投資方法があるんだ、ということで読みました。
著者が自己資本300万円から家賃収入1,000万円になるまでにどのような事を意識してきたか、実践してきたかが書かれています。
成功の極意はリスクを取りに行くこと。そして努力でそのリスクを潰していくことにあるそうです。
リスクとは投資先として築古の木造アパート一棟買いを選ぶ事。リスクを潰すとは買う前に徹底的にリサーチして不人気の物件を人気物件によみがえらせる可能性があるか見極め、改善する事。
投資の世界でリスクとリターンは表裏一体です。
すでにお金持ちであれば低リスク低リターンの投資でも良いかもしれません。
しかし僕や著者のような平民が投資でお金持ちを目指すのであれば高リスク高リターンを狙うしかないのです。
どうやって高リターン物件を探すのか、どうやって高いリスクを軽減させるのかは本に詳しく書いてあります。
かなり労力を使うので、片手間気分じゃできない内容です。
まとめ
平民が楽して儲けられる投資はない。2冊読んで改めて感じたことです。
楽しようとしたら市場の猛者に取って食われちゃいます。
不動産投資の恐ろしさの同時に、可能性も感じました。
不動産投資最大のメリットは銀行融資が受けられるところです。
自己資本300万円で投資して利回り10%だと年間30万円を得られますが、例えばそこに銀行融資700万円を足したとしましょう。
そうすると投資額は1,000万円になり、同じ利回り10%でも年間100万円得られるようになります。
レバレッジをかけるというやつですね。
僕自身、株式投資をしていて自分の資本力のなさを嘆かわしく感じることもあります。
このままやって資産は少しずつ増えていくかもしれないけれど、いわゆる「お金持ち」になることは出来ないなと。
融資を受けられる不動産投資には資本力のなさをカバー出来る。
しかし逆にこれは大きなリスクにもなります。
融資を受けない投資、例えば株式投資の場合はどんなに失敗しても資産がゼロになるだけです。
融資を受ける不動産投資の場合、融資はつまり借金なので失敗した時に借金が残ります。
当たり前ですが。
不動産投資は株式投資以上にリスクヘッジを考えるのが重要です。どんなに成功する可能性が高そうでも、最悪の場合を想定してその最悪のケースに耐えられるか考えないといけないですね。
不動産投資に限らず、リスクを認識せずに飛び込むのは裸で戦場に飛び込むことと一緒です。
汗水流して稼いだお金を投資するわけですから、投資リスクはしっかり見極めていきましょう。
それじゃまた
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