佐藤多佳子さんの小説「明るい夜に出かけて」。
2016年に単行本が発売され山本周五郎賞を受賞。
2019年4月に文庫化されたのを見つけて即購入。ようやく読み終わりました。
ゴタゴタがあって休学中の男子大学生が主人公の青春小説です。
主人公や他登場人物がラジオ好きで、物語の中でもラジオはキーになっています。
ラジオが原因のひとつとなり孤立し、休学するにいたった主人公が、同じくラジオをきっかけに人とのつながりを取り戻していきます。
特に主人公は「アルコ&ピースのオールナイトニッポン」の大ファン。
ラジオを聴くシーンでは実際に行われた企画やトーク内容が再現されています。
作者の佐藤さんもアルピーANNのリスナーだったそうです。
僕もリスナーだったので当時の事を思い出して懐かしい気持ちになりました。
聴いていたラジオ番組が話に出てくることで小説の登場人物も聴いていたような、同じ時を共有していたような感覚になり強く感情移入できた気がします。
ラジオ好きの方は共感の嵐で楽しめると思います。
ラジオの楽しみ方よくわからんなー、という方にも読んでほしいです。
それじゃまた
別冊TV Bros. TBSラジオ全力特集 VOL.2 (TOKYO NEWS MOOK 751号)
- 出版社/メーカー: 東京ニュース通信社
- 発売日: 2018/10/11
- メディア: ムック
- この商品を含むブログ (1件) を見る