劇場アニメ「映画大好きポンポさん」を観てきました。
僕のTwitterのタイムラインにやけにプロモーション広告が出ていたので、気になって原作漫画を読んだところ、面白かったので劇場まで足を運んだ次第です。
内容はすでに漫画で知っていたのですが、劇場でのアニメーションも面白かった。伊達に映画内で「映画はこうだ」と主張してません。そのプレッシャーに負けずに良い物にしようとする気概を感じました。
天才映画プロデューサー「ジョエル・ダヴィドヴィッチ・ポンポネット(通称ポンポさん)」のアシスタントとして修業する、主人公の「ジーン・フィニ」が初めて映画を監督するお話です。
ポンポさんがジーンをアシスタントに採用した理由は、なんと「目の輝きがないかったから」。鬱屈した青春を過ごし、内省を繰り返した人こそ想像力があり良い作品を創り出せるんだそうです。
目の輝きがなく、鬱屈した青春を送った僕から言わせてください。
「それ、わかるなぁ」
そう、どこか歪んでいないと世の中に刺さるモノは作り出せないんですよ!(わかる、というよりそうであって欲しいという気持ちもあったりします。)
というか、目の輝きがある人は何かを作ろうとは思わない気がします。もっと他に良い方法があるというか、何か作らなくても満足出来るんです。
物語の中で、キモになるのが編集作業です。絵的な動きがなくて地味な作業ですが、物語でも映画製作でも重要なのが編集です。
僕は映画を作った事こそないですが、似たような経験はあるのですごくわかります。
これでもかというくらいに良い素材をたくさん用意して、自分でも悲しくなるくらいバッサリカットする。これが良いモノづくりのやり方だと思います。
そうやって作ったものは濃度が違うんですよね。カットされていても、不思議と伝わるものだと思います。
ちなみに、劇場は男同士のグループが多かったです。どういった層が一番観に来ているのでしょうか。映画サークルや漫画研究会入ってる大学生とか多いんじゃないかと予想しました。そんな雰囲気の男グループが多かったので。ちなみに僕は一人で行きました。
絵柄が可愛らしい感じだから、観に行こうと思う層が狭いんでしょうね。内容自体は普遍的でポップで王道のエンターテイメントなんですが。
これを読んで、ちょっとでも興味持ってくれたら劇場に足を運んだり、漫画を手に取ってみたりして欲しいです。自分もガッツリものづくりに没頭したくなる作品でした。
それじゃまた