お金をどう使うかは、どう生きるか。つまり哲学なんですよね。
と思わせてくれた本がこちら。
これからのお金の教科書 年収の伸びしろがケタ違いになる視点65
田端信太郎氏の教科書シリーズ(?)第二弾です。
お金の稼ぎ方、使い方、増やし方について田端さんの経験や考えをまとめた本です。マネー本でもありながら、稼ぐためにどんな仕事をしてくべきかも考えられる、キャリア本でもあります。
田端さんが読者に「きみ」と語りかける形なので、20代向けの本かなと思います。30代前半の僕にもいろいろと発見がありました。
前述のように「お金の稼ぎ方、使い方、増やし方」についての本ですが、特に「使い方」に関しての記述が多かったように思います。お金は死んだら持っていけないですし、お金は貯めるためでなく使うためにありますからね。
色々自分にとって発見になるばかりだったんですが、あえて印象に残った事柄を1個あげると、「ストックオプションは案外おいしくない」という内容です。(使い方についての話じゃなくてごめんなさいね)
田端さん自身、LINE上場の際に上級執行役員として在籍しており、ストックオプションをゲットしています。
今コロナ禍もあってDX化が加速している世の中で、上場を目指すスタートアップやベンチャーって増えていると思うんですよ。そういう企業が中途採用する際に魅力付けの一つにするのが「ストックオプションの付与」だと思うんです。
しかし、ストックオプションの権利を使って得た利益は、給与所得としてみなされるらしいです。
田端さんは、ストックオプションの行使で1億円以上の所得を得たようなのですが、給与所得扱いなので、所得税45%、住民税10%の計55%もの税金がかかったそうです。
これが株の売買益であれば約20%で済みますから、その差は大きいですよね。
まあ、社内でよっぽどのポジションについていない限りは、億のストックオプションなんでもらえないとは思いますが、給与所得は330万円を超えた金額から所得税20%住民税10%の計30%が税金としてかかるので、大半のケースは「結構税金で持ってかれるなぁ」という印象になるはずです。(控除とか細かい話は難しくてわからないので無視してます)
そもそも、ストックオプションによる利益にはどう税金がかかるのか?なんて考えたこともなかったです。仮に自分に付与される機会が出来たとしても、税金の事にまで考えがまわる自信はないですね。
みなさんもベンチャーからオファーを受けて、「ストックオプションあるよ?」と言われても、課される税金も勘定に入れて判断するようにしましょう。
他にも、自身の体験談に基づいた話がたくさんあるので、興味があればぜひ読んでみてほしいです。
それじゃまた