未来なんてどうなるかわかりません。それでも、ある程度予想が出来ることはあります。
予想出来る未来に対して、今からどう行動していくか。そのヒントをくれる本がこちらです。
10年後、君に仕事はあるのか?――未来を生きるための「雇われる力」
著者の藤原和博氏は東京大学卒、リクルート出身で東京都初の中学校の民間人校長を務めた方です。凄い経歴ですよね。
校長という経歴もあってか、この本は主に中高生のような学生向けに書かれています。あと40代以降の親世代もターゲットになっていると思います。
怖いタイトルですよね。「10年後、君に仕事はあるのか?」なんて。
高度経済成長期であれば、今目の前の事を頑張っていれば明るい未来が待っていると思えたんでしょうし、実際そうだったんだと思います。
でも今の日本がそうでないのは周知の事実。人口は減るし、超高齢化社会はどんどん進み、仕事がAIに代替され、世界での日本のポジションは弱くなっていく…。
つれー!
僕だってこの先何十年と現役で頑張らなきゃいけない世代なので、将来考えると悲観的になっちゃいます。
この本には、そんな未来を受け入れ、じゃあどうやっていくべきか、どんな人間(仕事人)を目指せば良いのかのヒントがあります。
僕が学生の頃とか世の中のこと全然わかってなかったですからね。今の感覚で進学とか就職やり直してぇ。
ざっくりこの本の内容を要約すると、情報処理するだけの人間はAIに代替されてしまうと。そうならないために、ベースの情報処理力はある程度までは鍛えつつも、そこから先は「情報編集力」や「基礎的人間力」を大切にしよう、というわけですね。
情報編集力とは、正解がないか、正解が1つではない問題を解決する力と定義されています。情報編集力を細かく分類すると、「コミュニケーション」「ロジカルシンキング」「シミュレーション」「ロールプレイ」「プレゼンテーション」の5つのリテラシーにわけられます。
これらは遊びや体験を通して鍛えられると考えています。ただただ正解を求める勉強ばっかりやってちゃ良くないよ、と。そういうわけですね。
基礎的人間力については、体力、忍耐力、精神力などが含まれます。家庭教育や、学校での人間関係、行事、部活などで育まれると、この本では書かれています。情報処理力や情報編集力を支える、伸ばす土台になる力と捉えられています。
あとは、雇われる力(エンプロイヤビリティ)として、パーソナリティとしての信用や人柄が重要である点と、スキルとしての希少性が重要であることも記述されています。ここに関しての詳細はぜひ本を読んでほしいと思います。
こういうことを学生時代から考えられていた人はめちゃくちゃ強いなと思いました。この本を中高生くらいに読むだけで、上位10%の存在にはなれるんじゃないでしょうか。
これを学生時代に読まず、30超えてしまった僕がこれからどうするかは…誰か教えて下さい。
それじゃまた