どうも、ローランドです。嘘です。「俺か、俺以外か」って語感が良過ぎですよね。
記事のタイトルで大きく出てしまいましたが、それくらい今回読んだ本は良かった。
読んだか読んでいないかで人生の分岐点が出来るかも。それくらい。
苦しかったときの話をしようか
USJを立て直した森岡毅さんの本です。名著。
娘が大学3年生になり、そろそろ就職について考えなくてはならなくなった時、森岡さんは娘の役に立てばと、自分のキャリア観や過去の成功失敗について手紙を書きました。
それが編集者の目に止まり、出版するに至ったというわけです。
大切な大切な娘に向けて書いているから熱量が凄い。
「成功した人の自伝でしょ?」みたいに勝手に思って読まずにいたけど、もっと早く読めばよかった。
もちろん著者の経験を振り返るので、自伝的な部分もあるのですが、まずそれが十分面白い。さらに、これまでの経験やマーケティングの視点から、働く人たちがキャリアをどう考えたらよいかという部分に掘り進んでいます。
これまで色んなキャリア関連の本を読んできたけど、一番考えさせられたかもしれない。
森岡さんは神戸大学出身、新卒でP&Gのマーケティングに配属されています。
まずこれだけで十分凄い。P&Gのマーケティングなんていったいどれほどの難関か…。
森岡さんは、社会に出るまで何でも割とできたが、P&Gは凄い人ばかりでつまずいたと書いています。
僕なんか常に最下層からのスタートですから、やっぱ出来が違いますね。
そんな森岡さんでも挫折し、くじけそうになっていたんだというのは衝撃。外から見てどんなに輝かしい人でも、それは尋常じゃない苦労の末なんだなと思いました。
ナスビはキュウリにはなれない。自分がナスビであることに早く気付いて、立派なナスビを目指すのが、幸せな、また誰かの役に立てるキャリアの考え方なんですよね。
働いている人はもちろん読むべきだし、可能であれば働く前に読んで欲しい。
本はまだ1周しただけで、内容の5%も自分に入っていないので、また読み返したいと思います。
ちなみに、森岡さんは現在独立して、株式会社刀の代表を務めています。
まさにサムライ魂。これ、サムライを漢字にして「侍魂」にすると一気に2000年前後のテキストサイト時代にタイムスリップするね。(若い人にはわからない話)
それじゃまた