山本です。
就職するために避けては通れない「面接」。
苦手意識を持っている方は多いと思います。
僕も苦手です。もっというと不得意です。そう、コミュ障側の人間です。
そんなコミュ障側の人間や、そこまでじゃないけど面接苦手という方にお勧めの面接対策本がこちら。
コミュ障のための面接戦略
なかなか刺激的なタイトルですね。
著者はリクルートの人事部を経験し、現在は独立して人事コンサルを行っている方。
そもそも、この本は「面接なんて当てになんねぇ」という前提に立っています。
面接による採用は妥当性が低いという研究結果も出ているようです。
参照:採用学 (新潮選書)
人材の仕事をしていて、「この人面接で損しそうだな」という方、逆に「この人書類選考さえ通過したらほぼ内定まで行くだろうな」という方もいらっしゃいます。
中途採用や技術職の場合は、これまでの経験や知識・スキルという武器があります。
しかし新卒の場合、そういった武器がないため、「コミュ力」の勝負になりがちなのです。
そうなると不利になるのはコミュ力のないいわゆる「コミュ障」側の人たち。
まだ仕事の経験が無い・少ない、新卒・既卒・第二新卒層の場合、面接結果に多大な影響が出てしまします。
この本では、面接が得意でない人(コミュ障)でも、面接を突破する具体的なノウハウが書かれています。
このノウハウを読み終わっての感想は…
これ出来た奴はもはやコミュ障じゃねぇ!
です。
内容は凄く共感出来ました。知って、納得しました。
でもね、「知る」と「理解する」と「実践できる」、それぞれの間には深い溝があるんですよね。
とはいえ、じゃあ諦めるのかって言ったらそんなのもったいない。せっかく知ることが出来たんだから。
この本を読んだからには、書いてあることをトレーニングして身に付けて欲しいです。
具体的なノウハウの内容をみていきます。
■「緊張」で印象を下げない
面接の場では誰しも緊張してしまうものです。
しかし、その緊張が「対人能力がない」「落ち着きがない」という評価に繋がってしまします。
それを防ぐための策として「ゆっくり動く、話す」を意識することが大切です。
緊張すると焦って早口になったり変な動きをしてしまったりします。いわゆるテンパる状態です。
それを防ぐために「ゆっくり」を意識します。
動きは卒業証書を受け取る時のようなイメージ。ゆっくり動けば、変な動きをすることもなくなります。
話もゆっくりにすることで、考えながら話す時間的な余裕も生まれます。面接官も、話をしっかり聞いて、次にする質問を考える事が出来るので、お互いちゃんと話が出来るようになります。
また、最初に自分から「緊張しています」と伝えることも有効です。
伝えることでリラックスできる効果もありますし、「ちゃんと緊張している状況を自覚出来ているんだな」と思われて、プラス評価にも繋がります。
■面接官はダメ面接官が大半、という意識を持つ
面接官の大半は面接の素人です。本職は別で現場の立場から選考するために面接に駆り出されているのです。
人事だとしても面接の専門的な研修を受けていない人が大多数でしょう。
となると、「面接官が自分の良さを引き出してくれる」と考えるのはナンセンスです。(本来そうであるべきなのですが、現実問題として難しい)
そのため、自分から自分をわかってもらえるように話を進めていく必要があります。
質問に対して一問一答で終わらせずに、「答え+理由」のプレゼン型の話し方を目指しましょう。
ただ、まくしたてるように話してしまうと、「緊張しすぎ」「対人能力がない」という評価になってしまうので、ここでもゆっくり話す意識が重要です。
面接官が気になったことに関して口を挟めるような間の余裕を持たせておくべきです。
■「あなたはどんな人ですか?」という質問にちゃんと答える
面接では様々な質問をされますし、よくある質問50みたいなものもあります。
しかし、面接での質問は究極的には「あなたはどんな人ですか?」という1点に集約されます。
「あなたはどんな人ですか?」と尋ねられていることに気付かず質問に答えていると、どういう人なのか理解されずに、コミュ力のある人に負けてしまいます。
例えば、大学の卒業研究を聞かれた時に、テーマとその内容を伝えただけでは「あなたはどんな人ですか?」には答えられていません。
「どうしてその研究を選んだのか」「どうやって研究したのか」を答えることでようやく、あなたがどんな人かを伝えられるのです。
面接官は、「どうして?どうやって?」とそこを深堀りすることで、あなたの価値観や出来る事を知ろうとしているのです。
そこから、この人はウチの会社に合うか、入ってから活躍しそうか、といった事を判断しています。
…いや、やっぱりムズイよ!
これ出来たらもはやコミュ障とは呼べないよ!
というわけで、取り上げたのは本に書かれていた中でのあくまで一例です。
詳しくは本を読んでみてください。
それじゃまた
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