ルームメイト山本の日々

みなさんのルームメイト、山本が日々を綴るブログ。お笑い好きのアラサー。 仕事は人材系。エンタメ、資産運用、キャリアに興味強め。結婚は半ば諦め、独り身の老後を豊かに過ごすために日々精進。

【読書】「変貌する恋愛と結婚―データで読む平成」結婚の難易度上がりすぎ問題

恋愛と結婚に関する凄い本を見つけてしまいました。

「変貌する恋愛と結婚―データで読む平成」って知ってますか?(ナイツ塙さん風)

 

変貌する恋愛と結婚―データで読む平成 (成蹊大学アジア太平洋研究センター叢書)

変貌する恋愛と結婚―データで読む平成 (成蹊大学アジア太平洋研究センター叢書)

 

 

大規模なアンケート調査をもとに現代の恋愛・結婚・家族観について考察している恋愛レポートです。

分析結果は、現代を生きている方であればニュースや肌感で感じているものではありますが、それをここまで数値で表しているものはないんじゃないでしょうか。

金額は2,700円とちょっとお高めではありますが、恋愛・婚活周りでコンサルタントをやっている方やそういった領域に興味のある方には、一読の価値ありじゃないかと思います。

 

ただ長年にわたってアンケートを取っているわけではないので、因果関係がありそうなデータがあったとしてもどういう因果なのかは推測による部分が大きいです。

例えば、「未婚者の方が既婚者に比べて結婚に対して価値を感じていない」という調査結果について。

結婚に対してあまり価値を感じていないから未婚である、と考えることも出来るし、結婚したかったけど出来なかった結果価値を感じなくなった可能性もあります。

この辺の心情の変化についてはもう少し長い期間にわたる調査が必要だと思います。

 

 

以下内容をざっくりまとめてみました。

 

非正規雇用の男性は正規雇用の男性と比べて結婚しにくい。

データで見るまでもない内容ではあります。そうだろうけど世知辛い。

・ミュージシャンを目指すなど夢を追いかけているタイプ(将来が不安)

・正規雇用の面接が不得意(コミュニケーション力が高くない)

という大きく分けて2パターンが存在している気がします。

 

近代以前は恋愛と結婚が分離していた。

70年代以前においてはお見合いによる結婚も多く、結婚と恋愛は分離していました。

恋愛→結婚という関係(価値観)が出来たのは意外と近代の話。

アンケートからも、現代では「結婚には恋愛が必要」という価値観が一般化しています。
恋愛関係がないと(相手を好きでないと)良い結婚生活を送れないという考え方は、現代の結婚を難しくしている理由のひとつかもしれないと考えられます。

 

婚活系のブログ、YouTubeを観ていても「相手の事を好きになれない」という悩みは多くあります。(すごく条件は良いんだけど好きになれない、男性的な魅力を感じない等)
それに対してのコンサルタントの回答は「良い所を探そう」とか「感謝しよう」とか、基本的には好きになる方向のものが多い。

こういった所からも「良い結婚生活には恋愛感情が必要」という価値観が一般化していることがわかります。

 

恋愛経験(交際経験)があった方が結婚しやすい。

そりゃそうだろうという話ではあります。

ただ経験がありすぎると逆に結婚の可能性を下げてしまう傾向があるようです。

経験豊富な人(豊富になってしまう人)は結婚に対して負のバイアスとなる価値観を持っているのかもしれません。

もしくは交際相手に結婚しにくい人(上記の非正規雇用の男性等)を選ぶ傾向がある可能性もあります。

 

また、交際人数ゼロである人の割合は、女性よりも男性の方が多いようです。

一部の男性に恋愛経験が集中していることがデータからもわかります。

 

未婚化の理由の一つは、(職場学校等の)自然な出会いの減少。

出会う機会や結婚相手となる母数(経済的に安定した男性)の減少が、自然な出会いの減少に繋がっているようです。

つまり非正規雇用者の増加によって、「正規雇用の男性と一般職の女性による職場恋愛」というパターンが減少しているということです。

結婚適齢期の親世代にあたる50〜60代は、自然な出会いによる結婚の最盛期世代なので、親と子で何かしらのギャップが生まれているのではないかと思います。

 

再婚経験者と1回のみ結婚者を比較すると再婚経験者の方がより恋愛経験豊富で、恋愛に対しての考え方も積極的・肯定的である。

また、再婚経験者の方が相対的に学歴が低い傾向があったようです。

さらには再婚経験者は友人の数も多く、職業としては自営の割合が他よりも多いらしい。
上記から個人的には、「高校卒業後地元に残って家業を継いだマイルドヤンキー」というペルソナをイメージしました。

 

ライフコースの多様化が進んでいる。

男性は高度経済成長期には「学校卒業→正社員就業→結婚→子育て→家の購入」という均一化した流れがあったが、そういった人は成長期以降、少なくなって多様化している。

婚活市場で求められる「正社員として働いていて将来家を買える経済力を持ち、子どもを望んでいる人」の割合が減少していて競争が激しいことがわかる。
女性は均質的なパターンが存在せず多様性が大きい。

 

という感じです。

 

自分達の両親に比べて結婚のハードルが上がっているな~というのが全体的な感想です。特に経済状況の差が、結婚のハードルに大きい影響を与えている気がします。

人によって本の内容でヒットするトピックスやその内容をどうとらえるか変わると思うので、上記の内容は僕自身のバイアスを通したものと考えてください。

 

それじゃまた

 

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