ハンチョウシリーズ面白い!
最新刊が出ていたのですぐに買いました。
ご存知の方も多いかと思いますが、こちらは福本伸行先生のカイジシリーズに出てくる「大槻」というおじさんのスピンオフ作品です。
この最新刊で驚いたのは、主人公の大槻達が同じ1日を繰り返すという「ループもの」の話があったことです。
ループものとは、
「半永久的に反復される時間から何らかの方法で脱出することが物語の目標となるもの(が多い)」
とのこと。※Wikiより
時間を自由に行き来するタイムトラベルとは少し違うと僕は認識しています。
2019年31歳になる僕世代だと、「涼宮ハルヒ」、「時をかける少女」、それと「打ち上げ花火、下から見るか?横から見るか?」といった作品が思い浮かびます。
ラノベやアニメに多い印象です。
そして上記の共通点は主人公が十代であること。
ループものって青春の刹那的な時間だからこそ面白かったり、少年少女が大人になることのメタファー的な意味合いがあると思っています。
だからこそ、おじさんが主人公なのにも関わらず、ループものをやっていたので驚きました。
そしてやっぱり面白い。
もちろんハンチョウシリーズにはパロディ的な性質があるので、ループもののパロディという面白さがあるのですが、それにしてもよくやろうと思ったなと。
ループものって他に有名どころだとなにがあるのか調べてみました。(wikiで)
『リプレイ』
1987年に出版された、ケン・グリムウッドによるアメリカ合衆国のSF小説。
主人公の中年の男性が、死を迎えるたびに記憶を保ったまま過去に戻り、人生をやり直すという設定。
すぐありました。おじさん主人公。
『七回死んだ男』
1995年に出版された、西澤保彦による日本のSFミステリ。
同じ日を9回繰り返すことができるようになった男が主人公になっている。
『ゼーガペイン』
2006年のテレビアニメ。現実世界では既に人類が滅亡しており、主人公たちが暮らしている世界は、日本の地方都市を模して量子コンピュータのサーバ上に再現された仮想世界という設定で、技術的な問題から同じ150日間をループし続けている。
他にもいろいろありました。上記の作品も折を見て観てみたいと思います。
ちなみにこの話、主人公の大槻よりも先にループに気づいている人物がいるのですが、読み返してみるとその人物だけ全体的にリアクションが薄いんです。
細かいところまでキンキンに凝ってやがる・・・!
それじゃまた